このたび、愛知県立芸術大学サテライトギャラリーSA・ＫＵＲＡにおいて、本学油画専攻教授 阿野義久による退任記念展「循環―こころに在るもの」を開催します。

阿野義久はこれまで、日常、存在、記憶をテーマに20代後半から作家活動を行い、一貫して生命の形を中心に油彩画や立体作品を制作してきました。本展覧会では、人体や植物といった生命の形を観察しながら、抽象的な形を探り出し、生成した心象風景を中心に20点の絵画作品を展示します。

初期は、人体をテーマとし、人の形そのものに対して関心がある立体や絵画を制作。海外研修を機に、風景や樹木の形態を素描し、観察することから、本来自然とは対極にある人工物である、給水塔やガスタンクといった巨大な建造物に転化した光景を描き、生産と備蓄、増産のサイクルが生命の根源的な営みであることを表現。近年は内面世界に新しい体験や非日常を求め、自身の記憶を辿る心象風景と現実の世界を融合した絵画を制作しています。

愛知県立芸術大学油画専攻の教員、研究者として勤めた32年間の一端を振り返る展示となります。

詳細はこちら（サテライトギャラリーSA・KURAウェブサイト）

【作家在廊予定日】
9月30日(土)、10月1日(日)、8日(日)、15日(日)、21日(土)、22日(日)

主催：愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学
後援：愛知県立芸術大学美術学部同窓会