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作:オノマ リコ 脚色・演出:蔭山 あんな
『エッグ』
原作:野田 秀樹 脚色・演出:旦 妃奈乃
監修:柴 幸男
演劇舞踊デザイン学科 卒業制作演劇公演について
演劇舞踊デザイン学科は、感性豊かな身体の表現者、創意豊かな空間を演出するデザイナー、劇作家、演出家等の育成を目的とした学科です。それらの専門性から演劇舞踊コースと、劇場美術デザインコースを設けカリキュラムを展開しています。 卒業制作は、学びの集大成として、両コースのコラボレーション作品を企画し公演を行なっています。今年度はカンパニー全体でミーティングを重ねた結果、2本立てで上演することに決まりました。卒業制作演劇公演で2つの作品を上演するのは、2019年の『英雄』『運命』以来です。また、初めての試みとして学生が既存戯曲を脚色し演出します。
詳細は本学Webページをご確認ください。
]]>1798年にリトグラフを発明したアロイス ・ ゼネフェルダーはその後1818年には『石版全書』を出版し、石版印刷術を世界に広めることに尽力しました。その理由は彼のビジネス的観点からでもあるのですが、それ故に技術を正確に伝えることに努めたといえます。ゼネフェルダーの試行錯誤の末に発明された石版印刷には、正確な技術を記した『石版全書』という原典があることで技術が正しく伝播し、のちに産業印刷の主軸となりました。日本に 本格的に石版印刷術が広がった明治時代にも多くの技法書、石版印刷業指南書が出版されています。それをもとに職人から職人へと技篇が伝承されたことが容易に想像ができます。産業印刷として発達した石版印刷はその後も多くの技法が開発され、およそ110~70年ほど前に金属版を使用したオフセット印刷に移行し現代に至ります。石版印刷工場の中で職人が培ってきた特別な技篇は役目を終えたその時点で伝承されることなくやがて消えていきました。今回展示する京都市立芸術大学所蔵のおよそ100年前の、おもにタバコのラベル印刷に使用された石版の表面にも、その役目を終えた瞬間がそのまま固定化されており、現代のリトグラフの技法では使われていない技法をたくさん見つけることができます。
現在、石版印刷衝は美脩大学といくつかの版画工房の中で保存、継承されていますが、美術大学においては作品制作に適した技法を選び伝えているともいえます。私たちが学生として学んだ技法も教員として大学の授業で伝えていることも、選ばれたほんの一部にすぎず、歴史のなかで職人や技術者によって培われた膨大な技法はほとんどロストしている、と考えると眩畳を覚えてしまいます。
今回のStone Letter Project #6では Lost in Translation” というタイトルを掲げました。伝えるうちに欠落していく情報、伝えたくともうまく伝わらない、というところが直訳に近いところでしょう。これはLbHの活動のなかでいつもつきまとう問題であり、実感でした。リトグラフという技法の説明のし辛さ、明快に言えない表現としての特徴、リトグラフを語るときに感じるこの歯切れの悪さは何に由来するものなのか。この伝わらないことへの違和感があったからこそ、LbHは多くの作家や学生とコラポレーション やワークショップにおいても「すべてを知るもの」としてではなく「共に考えるもの」として行い、そこで得たことを不完全であっても次に伝えることを運動のように重ねてきたのだと思います。このStone Letter Project #6でも Lost in Translation’’ を自覚しながら、石版に初めて触れる方々の驚きや感想を共有し、なお伝えることを懸命に行う展覧会を目指します。 Lighter but Heavier
■workshop 1 衣川秦典(美術家/石版画家)
かけらのリトグラフゾルンホーフェン産の石で
5月7日(日)、13日(土)10:30-16:00
定員 10名(要予約)
参加費: 3,500円(材料費込み)
南ドイツのゾルンホーフェン産の世界中の工房で使用されている石版石を使用したリトグラフのワークショップです。
今回は石のかけらを使用し、プレス機を使わずパレンやスプーンを使って手刷りで印刷します。
※ ワークショップの途中、お昼休憩がありますので、各自でご準備下さい(学生食堂は休業日です)
※ 制作した作品、使用した石版はお持ち帰りいただけます。
※ 予約は件名を「石版ワークショップ予約」、お名前、希望日を明記の上、片山(katayama@nua.ac.jp)までメ ールで お送りください。
※ 詳細はinstagram: @lighte『butheavier でもお知らせします。
■workshop 2
100年前の石版を刷ろう
5月6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日) 13:00~16:00
参加費:無料、予約不要
Lighter but Heavierのメンバーや名古屋芸術大学の学生と石版の話をしながら、会場に設置している プレス機で展示している石版を当時と同じ方法で印刷してみましょう。
企画:Lighter but Heavier(片山浩、衣川泰典、坂井淳二、田中栄子)
協力:名古屋芸術大学 Art & Design Center
デザイン:中村直永
問い合わせ:名古屋芸術大学 Art & Design Center West
〒481-8535 愛知県北名古屋市徳重西沼65番地 TEL: 0568-24-2897
指揮:粂原 裕介
演出:飯塚 励生
出演:愛知県立芸術大学大学院学生
合唱:愛知県立芸術大学合唱団
管弦楽:愛知県立芸術大学管弦楽団
※キャスト、スタッフについては「詳細はこちら」をご覧ください。
主催:愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学
協力:長久手市
そんな、あのラボという場のいろいろ、あのラボのこれまでの活動やお仕事のいろいろ、あのラボと名古屋芸術大学によるいろいろ…など、あのラボにまつわるいろいろを体験する展覧会です。
anno lab /あのラボ
面白さや楽しさを初めとした知的好奇心を出発点にして、日常の中に新しい体験や価値を生み出していくためのクリエイティブを行っています。anno labの野望は、世界一楽しい街を創ることです。
2012 福岡県福岡市に設立
2019 大分県豊後高田市「不均質な自然と人の美術館」
2021 Pen Creators Award 2021 選出
2022 第25回文化庁メディア芸術祭「太陽と月の部屋」アート部門大賞
出展作家
anno lab | 藤岡定、井原正裕、岩谷成晃、宇佐美毅、遠藤舜、金スルギ、須藤史貴、田中喜作、長野櫻子、西村元晴、船津文弥、村上ヒロシナンテ、吉田めぐみ
名古屋芸術大学芸術学部・大学院の有志の学生
特別講義から一般参加者
phono/graph
主催 | 名古屋芸術大学Art & Design Center
企画 | anno lab
協力 | 名古屋芸術大学 デザイン領域 先端メディア表現コース、スペースデザインコース 西岡毅 大久保拓弥
出演
チェロ・指揮/花崎薫(本学教授)
指揮/福本泰之(本学教授)、桐山建志(本学教授)
演奏/愛知県立芸術大学 音楽学部 弦楽器コース学生ほか
プログラム
W. A. モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク K. 525
F. J. ハイドン:チェロ協奏曲 ニ長調 作品101,Hob.Ⅶb-2
F. メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 作品20 (弦楽合奏版)
※出演者・内容等は変更または中止となる場合がございます。
主催:愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学、愛知県芸術劇場
]]>ロシア留学中にフィンランド音楽と出会い、フィンランド音楽のエキスパートとして演奏活動、執筆活動を続けるピアニストの小川至(おがわいたる)氏を招きます。一般的にはあまり知られていないシベリウス以前の作曲家のピアノ作品や、20世紀転換期の黄金時代、20年代のモダニズム、戦後、現代に至るまで、幅広い時代のピアノ作品を取り上げ、演奏し、解説します。本学作曲専攻教授である小林聡羅が聞き手となり、フィンランド・ピアノ音楽を実際の演奏で聴きながら概観できる、大変珍しく貴重な機会をお届けします。
講師
小川 至(ピアニスト)
聞き手
小林 聡羅(レクチャー、本学作曲専攻作曲コース教授)
プログラム
カール・ルドヴィグ・リタンデル:ピアノソナタ ハ長調より第1楽章:アレグロ・コン・スピリト
レーヴィ・マデトヤ:4つのピアノ小品 作品31
セリム・パルムグレン:3つの夜想的情景 作品72
セリム・パルムグレン:ピアノソナタ 二短調 作品11
エイナル・エングルンド:プレリュード第1番
ヨーナス・コッコネン:5つのバガテル
エイノユハニ・ラウタヴァーラ:ペリマンニたち 作品1
オッリ・ムストネン:魂の鳥
ハッリ・ヴオリ:ピアノ組曲
ユハ・T・コスキネン:柳宿(ぬりこぼし)
主催:愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学
企画:愛知県立芸術大学 社会連携センター
本コンサートは、豊田講堂ホールにフルコンサートピアノ(ヤマハCF-ⅢS)が導入されたことをきっかけに、そのピアノを活用するとともに、名古屋大学内および地域の皆様に音楽に触れていただく機会を設けようと開催しております。広くどなたでもお入りいただけるように、未就学児の入場も可とし、お客様に演奏会の聴き方を共に学んでもらう機会としても考えております。今回は、ピアノソロの演奏をお届けいたします。
出演
高桑 まや(愛知県立芸術大学卒業、同大学院修了)
鈴木 美穂(愛知県立芸術大学卒業、同大学院修了)
プログラム
W. A. モーツァルト:ピアノソナタ 第4番 変ホ長調 K. 282
S. ラフマニノフ=ラヴァリッチ:「パガニーニの主題による狂詩曲」第18変奏
W. ボルコム:《エデンの園》より Ⅲ.〈蛇の接吻〉
J. ピアポイント / J. コーラー編曲:ジングル・ベル(ジャズアレンジ)
G. ガーシュウィン=E. ワイルド:抱きしめたいあなた〜Embraceable You〜
F. グルダ:「Play Piano Play(弾け、ピアノよ、弾け)」練習曲 第6番
F. ショパン:即興曲 第4番 嬰ハ短調 作品66「幻想即興曲」
F. リスト:愛の夢 第3番 変イ長調 S. 541-3「おお、愛しうる限り愛せ」
F. リスト:《巡礼の年 第2年「イタリア」》より 第7曲〈ダンテを読んで―ソナタ風幻想曲〉S. 161-7
※曲目は変更となる可能性がございます。
共催
国立大学法人 東海国立大学機構 名古屋大学
愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学
●諸連絡
※ お子様が泣いたり音をたててしまう場合は、他のお客様のご鑑賞の妨げとなりますので、途中退席をお願いする場合がございます。予めご理解いただけますと幸いです。
※ その他、車椅子をご利用・足がお悪い等一定の配慮が必要な場合等留意事項がございましたら事前にご相談いただけますと幸いです。
※ 楽屋口等での出演者の入り待ち・出待ち、面会、花束等の受け渡しはご遠慮いただきますようお願いいたします
鵜飼は、本学大学院を修了。学生時代より物質と概念の境界をかたちにした作品を多く手掛けています。本展覧会では、作品の中に本学の収蔵品が登場します。鵜飼が収蔵品をリサーチした中で、「のこすもの」「のこされるもの」というテーマに行きつき実現したもので、収蔵作品の新たな一面もご覧いただけると思います。
収蔵品=文化的価値が認められた作品群は、管理者によって劣化を少しでも遅らせようと管理されています。特に大学の資料の場合は、学生資料として有効なものを集めることが目的です。
しかし、収蔵品の中でも展示される機会に恵まれなかったり、資料として活用されずに来たものたちが一定数います。代々システムが変化し、担当者が次々と変わる中で法律も変わり、扱いが難しくなったものもあるそうです。
そんな資料たちを見ていると、どれほど堅牢に作られたものであっても、残されるかどうかは偶然性に委ねるしかないというやるせなさを感じます。
例えば、酸素の薄い場所に描かれたために長く保存されてきた洞窟壁画や、標高の高い場所でのミイラ、火山灰に埋もれた街や生物など、偶然長期間保存されてきたものも沢山あることを思うと、作り手がどれほど願っても最後はやはり偶然性に委ねるしかありません。
しかし、やるせなさばかりではなく、一度逆に考えてみます。
残そうとする↔叶うかどうかは偶然性に委ねられている、という両面がある中で、それでも何かを残そう、残さなければという願いがあること。それも素材の堅牢さに関わらずあります。
今、私の生活の中に入ってくるものごとを扱いながら人間が行う“のこす“という行為に注目して考えてみたいと思います。
鵜飼聡子
詳細はこちら(サテライトギャラリーSA・KURAウェブサイト)
主催:愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学
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