日程:令和6年10月4日(金)
講師:井関大介・山田猛(東京造形大学)
受講者数:11名(定員 20名)
アイデアを形に
―3Dプリンターを活用したマケット作成―
・平田教科調査官による理論研修講義の後、3Dプリンターの活用実践のためにインダストリアルデザイン専攻の教室に移動。
・実践研修の初めに、教職課程山田より発想や構想を練ることから用と美について検討し、右脳と左脳、制作と言語活動、生徒と指導者の視点等、それぞれの往還によるスパイラル的なイメージ生成について、本日の学びから工芸の授業デザインへと展開するにあたっての導入としてのレクチャー。
・導入レクチャー後、インダストリアルデザイン専攻領域井関准教授による3Dプリンターを活用したマケット制作にあたってのレクチャーとして、タブレット端末による3Dデザイン用のソフトの使い方や3Dプリンターの初期設定や使用方法等の詳細に触れる。
・受講者は、タブレット端末で3Dデザイン用ソフトのチュートリアルを体験しながら、感覚的に使用方法を理解していった。今後の活用の広がりを考慮し、ソフトは学校現場において無料で使用できるものが紹介された。
・発想から立体物制作に繋げるための構想を練り上げ、3Dプリンターを活用してマケットを制作するため、受講者各自は、立体のイメージをタブレット上でアイデアを試行錯誤しながら練り上げていった。限られた時間でプリンター出力までできることを考慮し、小さめのデザインが推奨された。
・タブレット上でデザインした立体イメージをPCに読み込み、マイクロSDカードで3Dプリンターへ読み込ませた後、出力を行った。受講者は自分のデザインした立体が少しずつできていく過程を興味深く観察していた。
・3Dプリンターは、フィラメントをノズルから溶かしながら積層しつつ立体を作っていくことから、層の段差が縞状になるため、やすり掛けが必要となる。参加者は自分の作品が3Dプリンターで打ち出される間、他の見本を使用しやすり掛け作業を行った。
・また、フィラメントの色で多様な色でプリンアウトできるものの、本研修においては参加者の夫々の好みの色のスプレー塗料での作品塗装を、塗装室に移動し体験的に実施した。
・実践研修後、平田教科調査官より講評をいただき、閉校式で小図1、小図2とともに、本日の他の研修内容を共有した。
本日の3Dプリンター活用したマケット制作を通して、発想や構想、さらに用と美について考察することで、題材開発や授業デザインに繋がる気づきや新たな視点獲得へのきっかけづくりになってくれることを期待する。
時間 | 内容 | 研修形態(方法) |
9:00〜9:30 | 受付 | |
9:30~9:45 | 開講式(小図1、小図2、中高美工3合同) | 参集 / ビデオ視聴受講 |
9:45~10:45 | 開講式・理論研修(平田文化庁教科調査官) | 参集 / 受講 |
10:45~10:50 | 休憩・会場移動 | |
10:50~11:20 | 講師紹介・会場案内(小図1、小図2、中高美工3合同) | 参集 / 受講 |
11:20~12:00 | オリエンテーション、レクチャー、制作活動導入 | 参集 / 受講 |
12:00〜13:00 | 昼食 | |
13:00〜16:00 | 演習 制作 | 参集 / 受講 |
16:00~16:10 | 移動 | 参集 / 受講 |
16:10~16:40 | 講評(平田文化庁教科調査官) | 参集 / 受講 |
16:40~17:00 | 閉講式(小図1、小図2、中高美工3合同) | 参集 / 受講 |