日程:令和4年2月17日(木)
講師:衣川 彰人(愛知教育大学)、松原 直也(岐阜県立岐阜農林高等学校)
受講者数:26名(定員 40名)
書道教育におけるICTを効果的に活用した指導の工夫
-新しい教育課程と学習評価を踏まえて-
テーマを「書道教育におけるICTを効果的に活用した指導の工夫~新しい教育課程と
学習評価を踏まえて~」として、現職教員による、主体的・対話的で深い学びを
実現するためにICTを効果的に活用した書道Ⅰの「仮名の書」の授業提案と協議を行った。
模擬授業は、約60分の動画(事前解説・模擬授業風景・事後解説)にまとめたものを
zoomの共有画面により配信した。
模擬授業(「仮名の書」の創作活動において、鑑賞領域との相互関連を図りながら、ICTを効果的に活用して、意図に基づいて作品を構想し表現を工夫していく授業)の動画を視聴後、授業者への質疑応答と協議を行った。
参加者からは、授業にてICT機器を使用する際の方法や留意点、生徒の反応などについての質問や意見が多く出された。授業者からの回答とともに、教科調査官からも指導と助言をいただき、新学習指導要領とICTの効果的な活用についての理解を深めた。
研修の最後に、改めて教科調査官から、新学習指導要領の趣旨や指導と評価について理解を深めるとともに、指導方法等の工夫と改善に取り組む上で必要となる資質・能力を養うための指導と講評をいただき、全日程を終了した。
■受講者からの感想(アンケートより抜粋)
・ICTの活用した授業の中で、ICTを使っていれば良いのではなく、適切な場面で活用していく必要があるということがわかりました。また、いつでも授業でICTを活用していけるような技術力も必要だと痛感いたしました。 ・自分自身もICT活用に試行錯誤しているが、発表者の松原先生の模擬授業がとてもよく研究されており、次年度以降に授業を実施する時に、一つの指針にしたいと思った。 ・同教科の先生の授業を拝見できる機会が少ないため実践例を見せていただき非常に勉強になった。 ・主体的に学習に取り組む態度の評価方法など、具体的に知ることができたので、自身の授業改善につなげたいと思いました。 ・個々の活動が中心になっていたので、デジタルポートフォリオ等用いて新たに、意見などの共有の仕方を考えていきたいと感じました。 ・ICTを効果的に活用した授業提案で、大いに参考になりました。これまで紙で実践してきたことを、うまくタブレットを活用することで生徒の意欲を高めながら、指導にも評価にもいかすことができるICTの可能性を感じました。 ・教師が主導の技術指導が中心の授業から、ICTの活用により地域に関係なく平等に知識を得たり鑑賞が可能となるため、それらを基に生徒たちがどのように考えを深めていくのか、今後の芸術に対する視点が養われることに期待が膨らむ。 ・書道の授業におけるICT機器の活用方法について参考になった。デジタルポートフォリオは良い活用例だと感じ、紙媒体でのポートフォリオとデジタルポートフォリオの使い分けを考えていきたいと感じた。 ・評価は成績だけではなく生徒が振り返るという視点で授業改善にも生かしていくということや、先生方の質疑応答などでさらに視野が広がったことです。 |
時間 | 内容 | 研修形態(方法) |
13:00〜13:10 | 操作確認、オリエンテーション | zoomライブ配信 |
13:10〜13:20 | 模擬授業および授業の趣旨の説明 | zoomライブ配信 |
13:20〜14:10 | 資料および模擬授業動画の説明、動画の配信 | zoomライブ配信 |
14:10〜14:40 | 授業者への質問と応答 | zoom双方向協議 |
14:40~14:50 | 休憩 | |
14:50~16:00 | 協議 | zoom双方向協議 |
16:00~16:10 | 休憩 | |
16:10~16:30 | 全体講評 | zoomライブ配信 |
16:30~16:40 | 諸連絡とおわりのあいさつ | zoomライブ配信 |