日程:令和6年2月15日(木)
講師:荻久保和明・難波 研(東邦音楽大学)
受講者数:51名(定員 75名)
生成AIを活用した創作へのアプローチ
─ 可能性と留意点を探る ─
開講式の後、河合調査官による理論研修は指導要綱にある根本的な考え方、特に結果だけではなくそれに至るプロセスの大切さとその評価の仕方について、わかり易く又様々な状況を想定した意義深いものであった。
生成AIというこれからの教育においてもさけて通れないジャンルにあえて音楽の創作という観点から踏みこんでみました。従来のように講師から受講者への一方通行ではなく、立場や考え方の異なる二人の講師がそれぞれのテーマで対談しながら、時にディスカッションしながら様々な角度から対象に切りこんで行く、まさにプロセスを見せることにより進めて行きました。特に午後におけるチャットGPTの創作におけるライブはとても興味深いものではなかったでしょうか。
画像生成におけるAIのプロンプトとの関係も、きっとこれからの音楽における生成AIの活用に役立つものと思います。やはり視覚的なものの方が生成AIとイメージとの関連において、格段に理解し易いものだからです。
他方、これからさらに進化したケースでのAIによる生成物と既存の楽曲との類似、ものまね、オリジナリティの問題は判断が難しく、それには高度な知識と音楽的素養が教員にも求められます。著作権など法的な整備は日本ではまだまだこれからです。
迷いながら、恐れながら、そしていく分楽しみながら、新しい領域にチャレンジして行きましょう。もちろん芸術系専門教員と生成AIの専門教員が協力し合って行くのは必要かつ十分条件ですが。
時間 | 内容 | 研修形態(方法) |
9:00〜9:30 | 受付 | |
9:30〜10:45 | 開講式・理論研修 | 配信 |
10:45〜11:00 | 休憩・会場移動 | |
11:00〜12:00 | AIの概要や現状、生成AIの種類や機能及び比較 | 配信 |
12:00〜13:00 | 昼食 | |
13:00〜13:50 | 生成AI各種の実演と検証 | 配信 |
13:50〜14:00 | 休憩 | |
14:00〜15:00 | 生成物の振り返りと音楽の専門家視点での追求 | 配信 |
15:00〜15:10 | 休憩 | |
15:10〜16:10 | 指導教育における可能性の考察 | 配信 |
16:10〜16:40 | 質疑応答 | 配信 |
16:40〜17:00 | 全体講評(文化庁教科調査官) | 配信 |