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令和元年度 地区ブロック研修会レポート(関東・甲信越地区)中高・音楽(実施担当:東邦音楽大学)

研修概要

日程:令和元年12月25日(火)

会場:東邦音楽大学
講師:臼井 学、荻久保和明、西田康子(アシスタント:2名)
受講者数:23名(定員50名)

研修会の内容

中学校音楽科、高等学校音楽科教員等を対象とした関東甲信越ブロック研修会は、作曲家・指揮者の荻久保和明氏、音楽教科教育法の西田康子氏、文化庁教科調査官の臼井学氏を講師として、当該地域のみならず、他県からの参加者も交えて合計23名の参加で実施された。

本研修は、作曲家の指導のもと、創作の指導法や授業づくりの研修①と、作曲及び教科教育法の両観点からデジタル教科書を利用した鑑賞の授業のあり方を提案する研修②、以上が午前中、午後は調査官による講演をはさんで合唱の授業の実際を体験していただいた。

いずれの研修においても、伝えるべき内容よりも伝え方の工夫、教育の質は教員の質に比例するとの信念に基づき、その最良の資質は、何かを伝えたいという強い情熱と、伝わった時に喜びを感じることができるメンタリティにあることの証明を目指した。

研修①

名旋律の秘密と題して、TVドラマの主題歌「北の国から」、「星に願いを」、サンサーンス「白鳥」の3曲のメロディをわかり易く解説、核音という考え方でその名旋律たる所以を考察した。又、誰でも作曲家と題して、コードを指定し、それに合う旋律の作り方及びフィギュアのコピペというアイディアで旋律をつなげて行く方法を示し、実体験した。授業にすぐに活かしたいという声も多くきかれた。

 

研修②

デジタル教科書の内容を良く知らないという参加者が大半だったので(2名のみ使用していると回答)、まずはコンテンツの紹介、そしてそれを使えばこんなことができる、という実例を示した。後半は、デジタル教科書やナクソスの音源使用による比較演奏論を、中高生でどのように実践すれば良いか、又生徒の意見の引き出し方などを示した。

講演

教科調査官の臼井学氏より「新学習指導要領のポイントと留意点」と題し、ご講演をいただいた。

研修③ 

感動の体験こそがすべてであり、授業中に音楽的感動に出会うことができることを願うばかりである。そういう指揮者の意図が伝わるよう努め、アンケートはおおむね好評であった。

実施スケジュール

時間 内容 研修形態(方法)
9:30〜10:00 受付
10:00〜10:10 開会式
10:10〜11:20 実技研修①
各旋律の秘密・誰でも作曲家(添付資料あり)
講義・演習
11:20〜11:30 休憩
11:30〜12:40 実技研修②
歌唱・器楽・鑑賞におけるデジタル教科書のコンテンツと活用法
講義・演習
12:40〜13:40 休憩
13:40〜15:00 講演
新学習指導要領のポイントと留意点
講演
15:00〜15:10 休憩
15:10〜16:30 実技研修③
木下牧子「かもめ」と荻久保和明「砂丘」での合唱体験
模擬授業
16:30〜17:00 アンケート記入及び質疑応答