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令和3年度 全国オンライン研修会レポート [テーマ別実践研修]
中学校美術科・高等学校芸術科美術:実施担当 京都市立芸術大学

研修概要

日程:第1回  令和3年12月9日(木)、第2回  令和4年2月17日(木)
講師:石橋 義正(京都市立芸術大学)
受講者数:第1回  30名、第2回  30名(定員 各20名)

テーマ

なるほど!知らなきゃ損する映像術
-映像メディアによる表現活動-

 

研修会の内容

「なるほど!知らなきゃ損する映像術 -映像メディアによる表現活動-」と題し、映像表現の知識・技能を理解して、簡単かつ高度な映像作品制作の授業を行えるようにすることを目的とした講義を行なった。まず「映像とは何か」という概念を伝えた後、次に映像表現に必要な知識であるカメラアングルや連続性など映像の文法の特に重要な部分を、様々な動画を参考にしながら、ポイントを絞り込んで初心者にもわかりやすく解説した。

さらに実制作に向けて、基本的な映像制作のプロセス、シナリオや絵コンテの作り方、知っておくと便利な撮影ライティングのコツ、編集におけるカラーリング、そして映像制作に欠かせない映像フォーマットなどの基本的な知識を伝えた。

参加者には事前に、編集の練習材料となるいくつかの動画素材を配布し、おすすめの編集アフプリケーションのダウンロードをお願いした。そのアプリケーションを実際に使い、編集点を選ぶ際の重要な技術を解説しながら、その中で、学生たちにとって興味が湧く、効果的と思われる授業の提案をさせていただいた。

 

 

 

■受講者からの感想(アンケートより抜粋)

・映像の理論から映像作りのプロセスを勉強させていただきました。それらは相手に何か伝えるだけでなく、相手の気持ちを引き出したり、また見た人が自身の経験を想起させたりできるように再現するのだな、と。まだまだ止まらない映像の進化。一緒に楽しみ、時には批判的な立場を取れると良いなと思います。

 

・絵画も映像も光と影が重要な要素であることを改めて気付かされました。また、映像の種類も最近は多種多様で、目で見えているものだけでなく、音も電気的な変換によって映像表現となることや、視覚に頼らずとも直接脳に映像を送る時代が来ることに驚きました。

 

・映像とは何か?という考え方、カメラアングルによって見ている人に与える印象の違い、フレームサイズによる見え方の違いなど勉強になることばかりでしたが、一番興味深かったのは視点の一致の話でした。実際の映像で検証していただき、とても驚きでした。最後に動画編集について教えていただきました。今回のダビンチは本校では使用することができませんでしたが、考え方などはとても勉強になり、今後実践してみたいと思いました。

 

 

実施スケジュール

時間 内容 研修形態(方法)
13:00〜13:10 研修前の操作確認・オリエンテーション リアルタイム
13:10〜13:20 自己紹介 講義
13:20〜13:40 映像の種類 講義
13:40〜14:20 映像の文法 講義
14:20〜14:30 休憩
14:30〜15:10 映画製作のプロセス,撮影,ライティングについて 講義
15:10〜15:40 動画編集の方法と映像サウンドフォーマットについて 講義
15:40〜16:00 授業課題の提案。編集ソフトの使い方について 講義,実演
16:00〜16:10 休憩
16:10〜16:30 全体講評