日程:令和3年12月9日(木)
講師:喜多 祥泰(沖縄県立芸術大学)
受講者数:30名(定員 各20名)
14歳からのコラージュ絵画表現
-日本画材料を用いた表現を通して、
創造的に表す技能や構想に関する資質・能力など、
美術の本質に迫る学習評価について探る-
今回の研修内容は、比較的定量化の難しい美術における作品・学習評価に対し
「事前ワークシート」と「コラージュ絵画造形」と「相互ディスカッション」を通して
各々の参加者が取り組み理解を深めることを目指した。
①自己紹介・研修のねらいでは、学習評価についての講師の意見を述べて立ち位置を明確にした。
②事前ワークシートは、webからのダウンロードと郵送による依頼を行い、事前に取りまとめた。フィードバックは、研修内及び、Zoomチャット機能からダウンロードできるようにしたが、回答者にはメールでも事前送付した。現場の意見が集まりきわめて重要内容となった。
③作業流れ・日本画技法でコラージュ素材を作ると④作業流れ・風景制作に様々な切り口で取り組むは、動画教材視聴を行った。こちらはyoutube限定公開での配信も行った。
⑤実践・郵送配布教材の説明と⑥実践・コラージュによる自由制作では、事前郵送した日本画技法で制作したコラージュ用紙から、日本画の本物の素材に触れて頂き、日本画に触れる機会を設けた。ラピスラズリ・緑青・朱などの専門性の高い素材も用いたが、土(釉薬)や砂などを用い、膠の代わりに糊を使用するなどして、現場での展開を想定した実践を行った。実践中は、随時チャットと呼びかけでの質問を受け付け、合間に公開制作を行った。
⑦相互ディスカッションは進行が押してしまい、時間が少なくなったが3名による少人数グループによるブレイクアウトルームを作成し、学習評価についての活発な意見交換の機会を設けた。
■受講者からの感想(アンケートより抜粋)
・生徒が作った作品を共有財産として見る視点が印象的でした。 ・評価に関して明確に伝えること(作品のどのようなところを評価するのか・評価するためのポイント・指導のポイント)が大事だと改めて感じることができました。 ・日本画の画材や表現からコラージュに生かすことができると気づけた。釉薬を岩絵具代わりに使えることも知れたので、中学校での制作に役立てたい。 ・グループ討議で他県の先生と意見交換できたことが良かった。 ・教師の仕掛け(今回はコラージュという題材自体)次第で、受動的な生徒が能動的(主体的)に自然になれてしまうという、ことが印象に残りました。 ・コラージュの素材作りに日本画材を取り入れることで、気軽に題材として日本画を取り入れられそうだと思いました。 ・身近な素材に置き換えることで身の周りにあるものの魅力やすばらしさを見えやすいものに変換できるのではと感じた。 ・全ての子どもたちに、美術を愛好する心情、達成感、満足感をもたせるために、更に指導改善が必要だと思いました。 ・ルールを決めることで作業する内容が必然的に決まっていくという今回の実践内容から、なかなか自分の思いを出せない子どもも、必然の中から次の行動を考えるヒントが生まれてくることが学べた。 |
時間 | 内容 | 研修形態(方法) |
13:00〜13:24 | ①自己紹介・研修のねらい | リアルタイム |
13:24〜14:08 | ②事前ワークシートの共有 | リアルタイム |
14:08〜14:33 | ③作業流れ・日本画技法でコラージュ素材を作る | 動画視聴 |
④作業流れ・風景制作に様々な切り口で取り組む | ||
14:33〜15:40 | ⑤実践・郵送配布教材の説明 | リアルタイム |
⑥実践・コラージュによる自由制作 (CiscoWebexDeskCamera・SLIKミニプロ三脚) |
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15:41〜16:00 | ⑦相互ディスカッション・まとめ・終了 | ブレイクアウト ルーム機能・リアルタイム |
16:00〜16:10 | 休憩 | |
16:10〜16:30 | 全体講評 |