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令和3年度 全国オンライン研修会レポート [テーマ別実践研修]
中学校美術科・高等学校芸術科美術:実施担当 沖縄県立芸術大学

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研修概要

日程:令和3年12月9日(木)
講師:河原 圭佑(沖縄県立芸術大学)
受講者数:15名(定員 各10名)

テーマ

アルミホイルを使った彫刻
-素材から構想する昆虫の形体-

 

研修会の内容

実践研修では、導入の際にシラバスの内容確認を行い、授業概要を確認した上でオンラインによる制作を行った。また、研修中において制作風景の臨場感を伝えるために、手元カメラとしてiPadによる撮影を行った。



手元撮影カメラ(ipad)による映像確認



オンライン画質(ノートパソコン)による映像確認

そのため、本研修では、全体への指示や導入部分における説明には全体を映すためにノートパソコンを使用し、制作の作業時にはiPadを用いて手元を映すこととした。また、研修中のZoomチャット機能による質疑応答を行うため、チャット内のメッセージを確認するため、2台目のノートパソコンを使用して行った。(研修内のディバイスはiPad1台、ノートパソコン2台を使用)

 

研修中は、参加者数名が顔出しをされており、Zoomを通して参加者の顔色を窺いながら研修を進めることができた。また、本研修では、オンラインによる制作を講師と参加者が同調して行っていることから、14:15〜14:30の間に休憩を入れることとした。休憩の際にチャットによる質問や意見交換を行うことができた。

 

 

15:10〜15:30の参考作品紹介では、事前に作成した研修動画の鑑賞と沖縄県立芸術大学教職員および学生による参考作品の鑑賞を行った。研修動画は12月7日(火)に専用ホームページにリンクを掲載した動画ではあるが、研修日までに閲覧できなかった参加者に配慮して研修中に画面共有を行って鑑賞した。また、参考作品は、沖縄県立芸術大学美術工芸学部美術学科彫刻専攻に在籍する5名に事前に制作を依頼して、芸術大学の関係者が5時間で制作した作品を参考作品として鑑賞した。

沖縄県立芸術大学教職員および学生による参考作品

 

参加者15名に対して、回答者10名、無回答5名。Zoomチャット機能によるExcelファイルの資料配布は、参加者のディバイスによってファイルの転送や閲覧が不可能なため、その際にはチャットによる研修にて気付いたことや感想を記入した。(下記参観ワークシートより抜粋)
・生活の中で使われているアルミホイルが,金属で出来ているということを改めて意識するきっかけとなりました。加工もしやすく、硬さや厚さもかなりの幅で表現できるので活用してみたい素材です。
・アルミホイルを使って制作をしたことがなかったので、体験できてとても面白かったです。自分なりにもっと考えて教材として用いることができればいいと思います。説明も、とても分かりやすかったです。ただ、作る時間が足りませんでした!ありがとうございました。

 

■受講者からの感想(アンケートより抜粋)

・素材を生かした取り組みや,身近にある素材の可能性を気づかせること。

・アルミホイルという、入手しやすく、加工もしやすく、燃えるゴミに出しても問題ない素材で立体彫刻ができる、という魅力的な教材を紹介していただいた。ハンマーでたたいていく中でひび割れないようにするには、等の問題解決学習的要素もあり、すぐに実践したいと思った。

・アルミホイルを使っての実践はあまり類を見なかったので、高い興味を持って実践に参加することができた。本音を言えば、やはりこうした研修は、対面が望ましいところである。河原先生は、カメラアングルや制作における留意点に細かく留意しながらお話してくださった。各校1人教科の美術教師にとって、こうした新たな素材や技法にかかわる研修は、本当にありがたいと感じた。

・オンラインでの実技研修での実技研修は初めてでしたが、自分が今後オンライン授業をする可能性を考えた際のモデルとなりました。大変勉強になりました。

・アルミホイルの加工のしやすさ、自在に形が変わるおもしろさ

・アルミ箔を丸めたり、たたいたりすることで金属の塊のような表現をすることが可能だったり、細くねじって強度を保ったり、紙のようにはさみで切って加工することができる素材であることを再認識しました。

・オンラインだからこそ、学校に気兼ねなく参加できました。遠方の学校にとっては、旅費や授業の事を考えると、このような形式の研修も残して行っていただけるとありがたいです。ありがとうございました。

・テーマ別実践研修では参加していらっしゃる先生方のご意見を伺う場面がほしいなと感じました。とても充実した内容でした。ありがとうございました。

・希望した研修が受講できて嬉しかったが、他の研修もどれも魅力的で、覗いてみたいと思いました。申し込んだ講座以外ものぞけるシステムになるとさらに良いと思います。

 

 

実施スケジュール

時間 内容 研修形態(方法)
13:00〜13:30 研修参加者の入室開始
※入室作業は沖縄県立芸術大学で行う。
zoom
13:00〜13:15 講師、アシスタントの紹介
講師(河原圭佑)、アシスタント(翁長瞳、平敷傑)
zoom
13:15〜13:30 中高美6(沖縄県立芸術大学)シラバス確認
※画面共有によるシラバスの読み合わせ
zoom
13:30〜14:15 実践研修導入および実演(スケッチ、アルミ加工)
・アルミ素材の知識
・アルミホイルを用いた加工の基礎練習
・実践研修①(頭部、胸部、腹部の制作)
zoom
14:15〜14:30 休憩 zoom
14:30〜15:10 実践研修
・実践研修②(肢部、目、触覚など細部の制作)
zoom
15:10〜15:30 参考作品紹介、まとめ
・事前に作成した研修動画の鑑賞
・沖縄県立芸術大学教職員および学生による参考作品の鑑賞
zoom
15:30〜16:00 ワークシート記入作業
・質疑応答
zoomチャット
16:00〜16:10 休憩
16:10〜16:30 全体講評