• 以降のイベントを検索

令和5年度 全国研修会レポート [テーマ別実践研修]
高等学校芸術科書道 [高書1]:実施担当 東京学芸大学

研修概要

日程:令和5年12月13日(水)
講師:加藤泰弘(東京学芸大学)・  福元隆寛(福岡県立苅田工業高等学校)
受講者数:33名(定員40名)

テーマ

学習評価につながる指導及びワークシート上の工夫と、
主体的に学習に取り組む態度の評価

 

研修会の内容

開講式の終了後、文化庁参事官(芸術文化担当)付教科調査官の豊口和士先生による理論研修を行った。講義の内容は、「学習指導要領の趣旨を踏まえた芸術科書道の学習指導」である。学習指導要領の趣旨、学習評価等について詳細な解説が行われた。下は、講義の様子である。

理論研修終了後、研修会の趣旨説明、時程、資料の確認、補足説明を東京学芸大学の加藤が行った。
その後、講師の紹介、指導講評をいただく、豊口調査官を再度ご紹介し、ご挨拶をいただいた。また、2月に開催の第2回研修会の講師である福岡教育大学の和田圭壮先生、オブザーバーの愛知教育の衣川彰人先生をご紹介した。

テーマ別実践研究①では、講師の福元先生が、①解説1のPPTを共有し、「学習評価につながる指導及びワークシートの工夫と、主体的に学習に取り組む態度の評価」という表題のもと「テーマについて」「本時までの学習の流れについて」解説を行った。特に「主体的に学習に取り組む態度」の評価に視点を当てることを触れた。

加えて、講師の福元先生より、②解説2の本単元(行書の創作)の概要について、PPTを共有して説明を行った。実際の授業の展開において作品を構想し、表現を段階的に工夫し、構想を見直し表現の深化を図る過程についてPPTを用いて説明した。その後、質疑の時間を設け、説明内容の疑問点について質疑応答を行った。

昼食休憩後、テーマ別実践研究②を行った。福元先生より、④学習指導案、⑤⑥⑦のワークシートの説明、授業後の事後解説が行われ、質疑応答ののち、豊口調査官による学習評価についての基本的な考え方についての講義や補足説明が行われた。以下は、質疑応答と豊口調査官による説明である。

休憩後、テーマ別実践研究③を行った。ここでは、受講者と講師との双方向の協議を行った。特に主体的な学習に取り組む態度の評価、学習評価からみた生徒の学習の実現状況を適切に見取るワークシートの工夫について協議を行った。また、本研修内容に関連した質問を豊口先生に直接質問することも可とした。
休憩後、豊口調査官による全体指導が行われた。アンケートへの回答を依頼し、終わりの挨拶を行い終了した。
全体を振り返ると、講師の福元先生による良く練られ、丁寧に解説された資料による説明で充実した内容となった。現在考えられる最先端の学習指導案や学習評価を意識したワークシートの工夫は、今後の授業改善につなげる点からも示唆があった。オンライン開催ということで、グループ協議等は設定できなかったが、活発な質疑応答が行われ、充実した研修になった。

 

実施スケジュール

時間 内容 研修形態(方法)
9:00〜9:30 受付 配信
9:30〜10:45 開講式・理論研修(豊口和士調査官) 配信
11:00〜12:00 テーマ別実践研究①
解説1、2の講義、質疑、豊口調査官より補足
配信
12:00〜13:00 休憩
13:00〜14:30 テーマ別実践研究②
学習指導案、ワークシート等の説明、質疑、豊口調査官からの補足
配信
14:30〜14:45 休憩
14:45〜16:15 テーマ別実践研究③
全体を通しての質疑応答、豊口調査官からの補足
配信
16:15~16:30 休憩
16:30〜17:00 全体講評(豊口和士調査官)アンケート提出 配信