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令和5年度 全国研修会レポート [テーマ別実践研修]
中学校美術科・高等学校芸術科 (美術) [中高美1]:実施担当 武蔵野美術大学

研修概要

日程:令和5年12月15日(金)
講師:中原俊三郎・山岡正司・大坪圭輔 (武蔵野美術大学)
受講者数:16名(定員  20名)

テーマ

問題解決(社会課題)のデザイン/デザイン思考の構築

 

研修会の内容

1  前提講義

中原講師、山岡講師より今回のデザイン思考のテーマとして、「子どもの、ベランダから転落を防止するデザイン」が提示され、集合住宅のベランダから、子どもが転落する事故を予防する方法をスケッチレベルで提案できるように、グループ作業で行なうとの説明がなされた。さらに、本講習の目的はこのような問題解決(社会課題)ためのデザイン活動を通して、デザイン思考の構築を目指すことにあるなどの講義があった。

また、下図のような「人間中心設計/HCD(Human Centered Design )のプロセス」についての講義があり、グループワークの進め方についての理解を深めた。今回のグループ構成は、学校種や所属自治体が同じにならないように配慮した。

2   グループディスカッション(4人x 4グループ)
・全体計画の検討、リサーチ

前提講義の後、すぐにグループごとに、関係する事故についての報道などのリサーチから開始した。また、自治体からの貸与パソコンを持参した受講者の場合、本学のネットワークに接続できないという状況が判明し、大学のパソコンやタブレットを用意し対応した。

 

3   グループディスカッション(4人x 4グループ)
・コンセプトメイキング・アイディエーション
・まとめ

前提講義での「マップ化と分析」の学習を基に、「01/ポストイットに自由に書く!」「02/グループ化と表札づけ」「03/縦軸横軸フォーマットの配置」
「04/ターゲティングと考察」「05/アイデュエーション」の手順で作業が展開された。各グループに対しては、随時、中原講師や山岡講師からの質問やアドバイスがあり、グループでの検討が深められて行った。

 

4  発表
・各グループ10分(発表5分+質疑5分)
・全体講評

各グループからは、どのような分析、思考を経たものかの説明を中心として、「子どもの、ベランダから転落を防止するデザイン」の製品提案が発表された。同じ課題でもあってもリサーチや分析の違いから多様な提案がなされ、他グループからの質問や意見も多くあった。

全体講評においては、公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会/JIDAにおける本課題解決に向けた実際の取り組みでは、実物大の模型をつくり、幼稚園などの協力を得てテストを重ねたりするなどの説明があった。また、デザイン思考とは単なる思い付きなどではなく、詳細な調査や多くの視点からの分析の上に成立するものであることが示された。

 

5 中高美術における題材としての展開の可能性について
大坪講師より、本日のデザイン思考の構築を目指した実習をもとに、中学校美術科や高等学校芸術科美術における授業展開の可能性について講義があった。

「造形的な見方・考え方」による資質・能力の育成を目指す美術科の授業の重要性を確認して、講習を終了した。

実施スケジュール

時間 内容 研修形態(方法)
9:00〜 9:30 受付 参集
9:30〜10:45 開講式・理論研修 動画視聴/聴講
10:45〜11:00 諸連絡・休憩
11:00〜12:00 テーマ別実践研修(午前の部)
①前提講義
②グループディスカッション(4人x 4グループ)
・全体計画の検討、リサーチ
聴講
グループワーク
12:00〜13:00 昼食・休憩
13:00〜15:30 テーマ別実践研修(午後の部)
③グループディスカッション
・コンセプトメイキング
・アイディエーション
・まとめ
グループワーク
15:30~16:30 ④発表
・各グループ10分(発表5分+質疑5分)
・全体講評
発表
聴講
16:35~16:55 ⑤中高美術における題材としての展開の可能性について 聴講
16:55〜17:00 アンケート提出後、研修終了