日程:令和5年2月13日(月)
講師:長谷川敦士、大坪圭輔、石川卓磨、山本麻璃絵、小山さくら(武蔵野美術大学)
受講者数:15名(定員40名)
創造的「思考力、判断力、表現力」を基軸とした
新しい共創型デザイン教育
● オリエンテーション ( 講師紹介、研修の趣旨説明 )
受講者15名は、3~4名の4グループに別れて着席し、担当者の紹介後、長谷川教授より本研修のテーマについてその趣旨説明が行われた。
● 未来社会をイノベーションする植物
1. 前提講義
石川講師より、今回のワークショップに導入が説明され、創造性を育てるための体験的学びとしての「未来社会をイノベーションする植物」の課題の意味と方法が示された。
2. 植物についての情報を収集・共有する
石川講師より、デザインなど新しい発想や構想を目指す時、最初にリサーチが重要であることが説明され、植物の能力や特性、植物と人間の関わり、どんな利用や関わりを持つかなどを検索調査するとともに、ポストイットに記入整理し、グループ内で検討した。
3. 情報共有
石川講師のリードにより、植物についての調査と検討の結果を、ポストイットなどを貼付したボードを示しながら、グループ毎に発表し情報を共有した。
4. 進化させる植物の種類を設定する
各グループ毎に調査検討した植物の中からさらに話し合いを深め、様々な機能や能力を持った植物として進化させる種類を構想した。
5. 調査・制作−絵とストーリーを作る
構想した植物の具体的な機能や姿を絵に表し、その機能や能力を基にしたストーリーを作成した。
6. プレゼン・講評
石川講師のリードで各グループ毎に、作成した絵などを示しながら自らの創作した植物のストーリーを発表した。石川講師からは、各グループの特色や独自性などの指摘があった。このような創造性を育てるための教育においては、教師は指導する立場から学習者の学びを受け止め、その意味や価値を指摘する立場となることが指摘された。
● 造形美術教育の多重性 ( 学習指導要領との関連 )
大坪教授より、今回の研修と学習指導要領の関係性を理解するために、これまでの造形美術教育が抱えてきた多重性について講義あり、その中で今回の社会イノベーションの視点がどこに位置付けられるか講義があった。
●まとめ(全体講評) 16:20~16:40
午前中と同様に、「中高美7」と「中高美8」の合同で、文化庁本部からのZoom配信によって「全体講評」を聴講し、本日の研修を終了した。
時間 | 内容 | 研修形態(方法) |
9:30〜11:45 | 開講式、全体研修、理論研修(教科別:文化庁による進行) | オンライン |
13:00~13:10 | オリエンテーション(講師紹介、研修の趣旨説明) | 参集 |
13:10~13:25 | 未来社会をイノベーションする植物 ➀前提講義:(15分) |
参集 |
13:25~13:40 | ②植物についての情報を収集・共有する(15分) 植物について/どんな能力や特性を持っているか? 植物と人間の関わりについて/どんな利用や関わりを持つか? |
参集 |
13:40~13:50 | ③情報共有(10分) | 参集 |
13:50~14:30 | ④進化させる植物の種類を設定する(10分) ⑤調査・制作−絵とストーリーを作る(30分) |
参集 |
14:30~15:15 | ⑥プレゼン・講評 | 参集 |
15:15~15:45 | 講義:これからの社会におけるアートとデザイン教育 | 参集 |
15:45~16:00 | 造形美術教育の多重性(学習指導要領との関連) | 参集 |
16:20~16:40 | 全体講評(教科別:文化庁による進行) | オンライン |