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令和4年度 全国研修会レポート [テーマ別実践研修]
小学校音楽科 [小音4]:実施担当 エリザベト音楽大学

研修概要

日程:令和5年2月13日(月)
講師:寺内大輔(広島大学)、中谷政文(エリザベト音楽大学)
受講者数:15名(定員40名)

テーマ

音楽づくり指導の要点:
「音遊びや即興的に表現する」活動から
「音を音楽へと構成する」活動へのつながりに焦点を当てて

 

研修会の内容

本研修は「音楽づくり指導の要点―「音遊びや即興的に表現する」活動から「音を音楽へと構成する」活動へのつながりに焦点を当てて―」と題し、小学校現場を想定した様々な音楽づくり活動の体験をとおして、その要点を解説した。寺内大輔(広島大学)が講師をつとめ、中谷政文(エリザベト音楽大学)が活動アシスタントとして適宜ピアノ演奏で受講生の表現をサポートした。

取り上げた活動は、次のような活動である。それぞれ、要点を解説しながら実際に行った(一部,実際には行わず、口頭やスライドでの紹介のみにとどめたものもある)。

 

1.  身体の動きをみながら音を出す活動
要点:身体は、音遊びのきっかけとして様々な使い方ができる。

2.「呼びかけとこたえ」を起点とした活動
要点:模倣しない形を採ることによって児童の創造性を促すことができる。児童一人ひとりの生活、好みを織り込んだ遊びにすることができる。

3.  リズムパターンを組み合わせる活動
要点:はじめ・なか・おわりを意識することで、学習指導要領の「ア」の活動から「イ」の活動へと自然につなげることができる。

4.  ジグザグの音型を組み合わせる活動
要点:楽器の性質は、音型と深く関わっている。音階の違いと即興演奏の雰囲気の違いが深く関係していることの感覚的な理解を促すことができる。

5.「なんちゃって雅楽」を演奏してみよう
要点:特定のジャンルの音楽の特徴をつかむために、音階、楽器の特質,演奏法に着目するとよい。また、その再現のために、児童に とって身近な楽器,簡易な奏法を活用することができる。

6.  声による即興演奏
要点:声によるクラスターの表現では音色と強弱が重要である。児童一人ひとりが自らの声を探究することが重要である。

7.  一糸乱れぬ打楽器アンサンブルできるかな?
要点:音楽づくりは、ゼロから発想するだけでなく、既習曲の要素を活用することによって実施することもできる。

8. 即興演奏の出発点いろいろ
要点:循環コード、ハンドサイン、物語、図形など、様々なものが即興演奏の出発点になり得る。

9..「得意としていること」「やってみたいこと
要点:はじめ・なか・おわりを意識することで、学習指導要領の「ア」の活動から「イ」の活動へと自然につなげることができる。

10. 寺内大輔 《耳の音楽》《耳の音楽》
要点:自分にしか聴こえない音楽を奏でることで、創造的探究を思う存分行うことができる。

11. 最後に
授業者が活動の自由度をどのように設定するか、学習指導要領の〔共通事項〕と関わって児童にどういった点を意識させるか、を問いとし、スライド資事項〕と関わって児童にどういった点を意識させるか、を問いとし、スライド資料をまじえて解説料をまじえて解説した。

 

 

実施スケジュール

時間 内容 研修形態(方法)
9:30〜11:45 開講式、全体研修、理論研修(教科別:文化庁による進行) オンライン
13:00〜13:10 オリエンテーション 参集
13:10~14:30 音楽づくり活動の体験 参集
14:30~14:45 休憩 参集
14:45〜15:20 音楽づくり活動の体験 参集
15:20〜15:50 音楽づくり活動設定の要点 参集
15:50〜16:00 質問とまとめ 参集
16:20~16:40 全体講評(教科別:文化庁による進行) オンライン