日程:令和6年2月13日(火)
講師:桑村佐和子・原 智(金沢美術工芸大学)
受講者数:9名(定員 10名)
象嵌技法をもとに考える、
伝統工芸への理解を深める授業の展開
本研修では石川の伝統工芸である加賀象嵌について講義を行い、実制作を通じて工芸技法と工芸に関する造詣を深める事を目的とした。
加賀象嵌技法説明は本学が収集している「平成の百工比照コレクション」より重要無形文化財保持者の中川衛氏制作による工程見本を用いて行い、演習で行う内容をイメージとしてとらえた。
開講式 加賀象嵌
演習説明 演習道具
演習 仕上げ
完成作品
本研修では中学・高校工芸の「主体的に工芸の幅広い創造活動に取り組み、生涯にわたり工芸を愛好する心情を育むとともに、
完成を高め、工芸の伝統と文化に親しみ、せいかつや社会を心豊かにするために工夫する態度を養う」事に重点を置いた授業展開を行った。
工芸の神髄である「用の美」を体感する為に、一つ一つの作業を素材と技法に対する認識を深めたうえで確実に行い、道具として使用する工芸品に各自で意匠を考察した上で加飾を施し、より豊かな表情を現わす事で「用の美」に対する理解を深めた。
制作物は「菓子切り」である。金沢の伝統的な和菓子を実際に食し、各自作った作品を使用する事で工芸品に対する理解と、制作する喜びと奥深さを体感する事と成った。
全ての受講生は理論研修から演習に至るまで積極的に取り組み、時間内で本研修で求める内容をすべて完了する事が出来た。
時間 | 内容 | 研修形態(方法) |
9:00〜9:30 | 受付 | |
9:30〜9:40 | 開講式 山崎剛学長挨拶 | |
9:45〜11:00 | 理論研修(文化庁教科調査員による発表) | 動画視聴 |
11:00~11:15 | 講義:加賀象嵌‐技法と歴史‐(原) | 講義並びに動画視聴 |
11:15〜11:30 | 休憩・会場移動 | |
11:30~12:00 | 演習 象嵌技法の解説(実演) 課題説明・基礎練習・アイデアスケッチ |
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12:00〜12:45 | 昼食 | |
12:45~16:30 | 演習:象嵌技法の体験(菓子きり制作) | 各自作業 |
16:30~17:00 | 全体の振り返り、授業への応用の可能性 アンケート記入依頼 |
参集 |
17:00 | 研修終了 |