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令和6年度 全国研修会レポート [テーマ別実践研修]
中学校美術科・高等学校芸術科(工芸)[中美高工2]:実施担当 東京藝術大学

研修概要

日程:令和6年9月30日(月)
講師:丸山智巳・志村和彦・渡邉五大(東京藝術大学)
受講者数:20名(定員 20名)

テーマ

金鎚による造形(鍛金)
―鍛造技法によるカトラリー制作―

研修会の内容

令和6年9月30日(月)9時30分から動画視聴による理論研修を受けた後、実技研修会場へ移動して研修準備をしてもらい、開始予定時間より少し早い10時40分からの研修となりました。
担当講師の紹介後、資料を配布して研修概要の説明と実演を伴った工房使用の説明を行いました。
研修概要では、鍛金の伝統技法のひとつ、鍛造技法を用いて制作していくこと、材料は真鍮の角棒(6×6×100㎜)を材料としてカトラリー(スプーン、バターナイフ、マドラーなど)を制作することが伝えられました。
また、工房使用説明では、ガスバーナーの着火方法や炎の当て方、焼鈍加工の温度や色味による判断などの実演と説明があり、真鍮材は急冷ではなく徐冷する理由についても述べられました。
続いて金鎚の種類と金床の使い方、金鎚の打ち方、材料の持ち方等も実演を伴い説明を行いました。
説明後、研修生それぞれは、サンプル作品を参考にアイデアを考える者、アイデアスケッチを始める者、材料を打ち始めながら考える者など、各自の制作スタイルで始まりました。
各講師は研修会場を回りながら、打ち方の実演や口頭でのアドバイス、焼鈍加工をするように勧めたり、研修生に合わせて指導を行いました。
昼食休憩後、13時より鍛金教員室にて鍛金研究室所蔵の参考作品を鑑賞しながら、作品についての説明や鍛金の歴史や技法についての解説と工房見学を行いました。
16時30分から配布資料を使用して、真鍮材の種類と鍛造で使用可能な真鍮の品番の解説、発注方法や業者の紹介、専門的な道具の代替品紹介、カセットコンロによる焼鈍加工の実演を行いました。
その後、研修生各自が制作したカトラリーを並べ、写真撮影と短時間でしたが観賞を行いました。また、数名の研修生を指名して、研修についての感想や授業展開の可能性を述べてもらい、今回の研修は終了となりました。


・鍛造実演の様子                               ・研修生による焼鈍加工


・研修会場の様子

・鍛金作品解説の様子

・研修生が制作したカトラリー

実施スケジュール

時間 内容 研修形態(方法)
9:00〜9:30 受付
9:30〜10:30 開講式・理論研修 動画視聴
10:30〜10:40 会場移動、研修準備 参集
10:40〜12:00 講師紹介、研修内容説明および工房使用説明、
アイデアスケッチ、実技研修
参集
12:00〜13:00 昼食
13:00〜13:20 鍛金に関するレクチャー、工房見学 参集
13:20〜16:30 実技研修 参集
16:30〜17:00 道具の代替品紹介、研修生の感想や質問、総評