日程:令和6年9月30日(月)
講師:畝野裕司・桑村佐和子(金沢美術工芸大学)
受講者数:13名(定員 20名)
折り紙建築によるデザインプロセスの理解を深める授業の展開
今回の研修では、企業のデザイナーの仕事を紹介し、美術科で学ぶデザインが社会でどのように役立っているかを理解することを目的としました。さらに、大学の演習で行っているワークショップを体験し、その体験を中学・高校の美術授業にどのように活かすかを考察しました。
1. ディスプレイデザインの学習 企業のデザイナーの仕事として、ディスプレイデザインの実例を紹介し、空間デザインの基本を学びました。デザインが空間の印象や機能にどのような影響を与えるかを理解しました。
2. 折り紙建築ワークショップ 折り紙建築の基本技法を体験し、手を使ってデザインを形にするプロセスの重要性を学びました。実際に学生の作品を見せながら、発展させる方法を紹介しました。この技法は、生徒が楽しみながら学べる実践的なアプローチとして有効です。
3. 美術授業への応用 それまでに体験したことをもとに、中学・高校美術での授業展開についてグループで話し合い、全体で共有しました。実際の現場での課題や日頃の実践について共有するとともに、各グループの発表に対して講師からも情報提供がありました。
具体的には、まず練習として、折り紙建築の考案者である茶谷氏の基礎的な図案を参考にして作品を完成させました。その後、オリジナルな折り紙建築の設計図と完成作品を目指しました。時間が少なかったこともあり、完成に至らなかった方もいましたが、そのプロセスを体験していただきました。
時間 | 内容 | 研修形態(方法) |
9:00〜9:25 | 受付 | |
9:30~9:45 | 開講式・学長挨拶 | 参集 |
9:45〜10:40 | 理論研修(教科・科目別:教科調査官) | 動画視聴 |
10:40〜11:30 |
講義:企業が手掛けるディスプレイ-新入社員からの中堅社員になるまで- | |
11:30~12:00 |
演習:ワークショップ・基礎(実技)1 | 参集(各自作業) |
12:00〜13:00 (12:30~13:00) |
休憩 (学内見学) |
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13:00〜14:30 | 演習:ワークショップ・基礎(実技)2 | 参集(各自作業) |
14:30〜16:00 | 演習:ワークショップ・オリジナル制作(実技) | グループワーク |
16:00〜16:40 | 演習:授業への応用の可能性 | |
16:40〜17:00 | 質疑応答、アンケート |