日程:令和6年10月4日(金)
講師:岩瀬大地・小林貴史(東京造形大学教授)
受講者数:7名(定員 10名)
造形活動とサステナビリティ
自然材からかたちに
1.岩瀬教授による「身近な植物から造形する」をテーマにサステナビリティに関する講義を行う。
・さまざまな植物からつくられた製品を手に取りながら、植物の特性がどのように生かされているかを感じ取る。
・教室を出て、屋外の自然環境に触れる。
・木が育ち、やがて朽ちていく姿の変容に、身近にある自然の循環を感じ取っていく。
2.受講者みずからの手で材料となるコウゾ、クワなどの植物を採集する。
・用意された材料として対象化していくのではなく、自らが森の中に入り植物に触れることから材料の背後にあるできごとに触れていく。
・それぞれの植物がもつ特性について身体を通してとらえていく。
3.採集した植物から紙の原料をつくりだす。
・皮をむき。木づちでたたくことで植物の繊維のかたまりとしていく。
・車座になり木づちの奏でる音をリズミカルに響かせる中で、人と人とのコミュニケーションの輪が生まれてくる。
4.繊維のかたまりとなった植物から紙をつくり、立体を成型する。
・繊維のかたまりを水に溶き、木枠に流し込み、水分をこしていく。
・紙上のものを型や手で成形していく。
5.植物を材料とした造形活動を通して気づいたことから、主体的・対話的で深い学びを実現する授業づくりへとつなげて考察していく。
・材料が単に子どもたちに与えられ消費されていくモノとしてではなく、造形活動を通して材料がもつ関係性が開かれていくコトとして学習を支え、深めていくことを確認する。
・その関係性を明らかにしていくことが、サステナビリティへの気づきにもつながることを大切にする。
時間 | 内容 | 研修形態(方法) |
9:00~9:30 | 受付 | 対面 |
9:30〜10:45 | 開講式・理論研修 | 動画視聴・対面 |
10:45~11:00 | 休憩・会場移動 | |
11:00~12:00 | テーマ別実践研修(午前の部) ・サステナビリティについての講義 ・自然環境の観察 |
対面 |
12:00~13:00 | 昼食 | |
13:00〜15:10 | テーマ別実践研修(午後の部) ・植物の採集・皮むき・たたき |
対面 |
15:10〜16:00 | ・漉き・成形・授業づくりの検討 | |
16:10~17:00 | 教科調査官による全体講評・アンケート回答 |