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令和6年度 全国研修会レポート [テーマ別実践研修]
中学校音楽科・高等学校芸術科(音楽)[中高音6]:実施担当 京都市立芸術大学

研修概要

日程:令和6年12月13日(金)
講師:粟辻聡(京都市立芸術大学)
受講者数:26名(定員 30名)

テーマ

指揮者の実践

研修会の内容

理論研修では、河合調査官に来ていただき直接お話しいただく機会をもつことができました。
午前(後半)の実践研修では、粟辻から「グノー作曲の「小交響曲」より第1楽章」と「合唱曲『旅立ちの日に』」のスコアリーディングレクチャーが行われ、楽曲を分解して理解を深めることができました。

午後からは、指揮の実践指導が行われ、はじめに「合唱曲『旅立ちの日に』」を実際に参加者がパートに分かれ粟辻の指揮により本学学生がピアノ伴奏で合唱し、指揮のポイントや指揮表現による変化などについて説明がありました。
その後参加者が自らの課題や試行をもとに粟辻先生の助言を受けながら実際に指揮を行いました。

また、午後の後編では、本学学生9名の管楽器による「グノー作曲『小交響曲』より第1楽章」の演奏で指揮のポイントや指揮表現による変化などについて解説された後、参加者による実践演習が行われました。

午後の演習では指揮者の個性や良い点を挙げ、より良い表現への助言や改善の方策が的確に指導され、さらに授業はもちろんのこと行事や部活動などそれぞれの実際の教育現場を想定した助言などがありました。
参加者からは校種や学校の特色の違いなどから様々な課題が話され、それらを共有し互いに理解を深めることができました。
今回の研修を通して、参加者が指揮の実践を通して音楽の楽しさを味わい、音楽ならではのコミュニケーションや協働的な学習に果たす役割を再確認することができたと思います。
音楽の教員は専門学科以外では各校一人の場合が多く、普段職場での相談や実践演習等が難しいのが現状ですが、こういった研修を通して他の指導者の実践から振り返ることや他校の教員と交流することができ有意義な時間となったのでは思います。

実施スケジュール

時間 内容 研修形態(方法)
9:20~10:20 開講式・理論研修(文化庁による進行) 参集
10:20〜10:30 休憩
10:30~11:30 講義「スコアリーディングレクチャー」 参集
11:30~12:30 昼食
13:00〜16:00 実践研修「実際に指揮をしてみましょう!」
指揮の実践①:「旅立ちの日に」
指揮の実践②:「小交響曲」より第1楽章
参集
16:00~16:10 全体講評(文化庁教科調査官)