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令和6年度 伝統音楽指導者研修会レポート:実施担当 東京藝術大学

研修会中に行われた受講者による演奏発表

研修概要

日 程 令和6年8月1日(木)~ 8月2日(金)
会 場 東京藝術大学 奏楽堂、音楽学部1号館・2号館 講義室、ホールほか
講 師 27名(東京藝術大学) 定  員 220名
受講者数 155名

 

研修会の内容

本研修は、音楽を担当する教員を対象として、伝統音楽について学習指導要領の主旨を踏まえた必要な知識や技能を習得することを目的に行っている。受講者が研修で学んだ知識や技能を各学校での指導に活用することにより、音楽授業における伝統音楽の指導の充実を図ることが望まれる。
主に2つのコースが開設される。「実技研修コース」は、実技を中心としたコースであり、受講者が、我が国の伝統音楽を授業で扱う上で必要となる知識や技能等を習得し、各地域で講師として指導・助言を行えるようになることを狙いとした内容である。「授業実践コース」は、本コースは学習指導要領に基づく理論や授業実践について学ぶコースであり、グループ協議を通して指導計画を作成するなどして、各地域で授業づくりに関する指導・助言を行えるようになることを目的としたものである。「実技研修コース」より、より授業実践に即した内容であることが特徴となる。
今年度の参加者は、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の教諭及び教育委員会の指導主事等 計155名で、そのうち実技コースが100名、授業実践コースが55名であった。

実技研修コース
箏曲(山田流)」、「箏曲(生田流)」、「尺八」、「長唄三味線」、「邦楽囃子〔大鼓、小鼓、太鼓〕」、「邦楽囃子〔笛(篠笛)〕」、「長唄」「伝統的な歌唱・筝曲(山田流)」、「伝統的な歌唱・謡曲(宝生流)」の9つのコースを開設した。 受講生は各楽器別のグループに分かれ、本学教授をはじめとする講師陣から楽器の特徴や奏法、楽譜の読み方などを学んだ。基礎的な知識や技能を踏まえたうえで、2日間にわたり課題曲に取り組み、2日目の「成果発表」にて研修の成果を奏楽堂にて発表した。他楽器との合奏もあり、受講生からは達成感を綴った感想が寄せられた。

   

授業実践コース
今年度は「雅楽」をテーマに行った。1日目午前に、伝統音楽を学ぶ意義等に関する教科調査官による理論研修、塚原康子氏による日本の雅楽の成り立ちに関する講義が行われた。
午後に《越天楽》の実演奏、続いて「龍笛「笙」「篳篥」の3つの楽器の体験、合奏を行った。1日目の体験を踏まえ、2日目午前に《越天楽》を題材とした授業実践の内容をグループで協議し、午後、受講生による協議内容の発表を行った。

  

(3) 鑑賞研修
「実技研修コース」と「授業実践コース」共通にて、1日目の最後に「鑑賞研修」を行った。東京藝術大学の教授・講師陣により《雛鶴三番叟》《ひぐらし》《鶴の巣籠》《土蜘》《春の海》の5曲が披露された。  

(4) 協議会について
参加希望者を対象に、実技コース、授業実践コースともに研修の振返りと今後の自身の講師等としての活動に向けた意見交換を行った。

 

実施スケジュール

時間 実技コース ・ 8月3日 研修形態(方法)
10:00〜10:40 開講式 参集
10:40〜11:00 休憩
11:00〜12:30 実技研修
12:30〜13:30 昼食
13:30〜15:30 実技研修
15:30〜15:50 休憩
15:50〜17:00 鑑賞研修

 

時間 実技コース ・ 8月4日 研修形態(方法)
9:20〜11:45 実技研修 参集
11:45〜13:00 昼食
13:00〜15:30 演奏発表
15:30〜15:50 閉会式
15:50〜16:30 協議会

 

時間 授業実践コース ・ 8月3日 研修形態(方法)
10:00〜10:40 開会式 参集
10:40〜11:00 休憩
11:00〜12:30 理論研修
12:30〜13:30 昼食
13:30〜15:30 実技研修