日程:令和2年12月3日(木)
講師:尾澤 勇(秋田公立美術大学)、アシスタント 1名
受講者数:14名(定員 10名)
陰刻レリーフの研究:シーリングワックス印の制作を通して/授業への応用について
「陰刻レリーフの研究:シーリングワックス印の制作を通して/授業への応用について」では、軟石を用いてシーリングワックス印の制作を行った。講義の主な流れは以下の通りである。
①オリエンテーション:シーリングワックスの歴史や制作手順、要点等についてスライドショーを用いて確認した。
②作品デザイン(印面)のスケッチ:シーリングワックス印の特徴である重層的なデザインについて工夫しながら印面のスケッチを行った。ライブカメラを通して受講者の描いたスケッチを確認し、講師が助言を行った。
③印面の制作:デザインの転写、刻み、研磨の方法や要点について確認した。篆刻表現にはない彫りの深さや彫り具合の表現に気をつけながら制作を行った。
④シーリングワックス印の押捺:シーリングワックスの溶かしかたについて確認し、実際に葉書にワックスを垂らし押捺した。シーリングワックスは粒状のものとスティック状のものを用意し、それぞれの制作方法について実演を交えて説明した。
⑤講評:最後に受講者が完成作品を発表する時間を設け、講師による講評を行った。
本講座では、篆刻と薄肉のレリーフ表現であるシーリングワックス印を融合した題材を扱ったことにより、新たな彫刻題材の可能性を広げることが出来た。また篆刻で使用する材料を用いて欧州の伝統文化であるシーリングワックス印を制作することは、教材や素材の加工方法、篆刻表現にはない重層的な彫刻表現等に関する新たな知識と技能を獲得することに繋がった。
時間 | 内容 | 研修形態(方法) |
13:00〜13:40 | 研修前の操作確認・オリエンテーション | リアルタイム プレゼンテーション |
13:40〜14:20 | 印面の発想・構想を行い、印材の下処理を行う。 | リアルタイム プレゼンテーション |
14:20〜14:30 | 休憩。 | |
14:30〜15:40 | 印面の制作。印面の彫り込み。 (紐の制作。) | リアルタイム プレゼンテーション |
15:40〜15:55 | 蝋を溶かし、シーリングワックス印を押捺。 | リアルタイム プレゼンテーション |
15:55〜16:00 | 作品講評及び振り返り | リアルタイム |