日程:令和2年12月3日(木)
講師:柚木 恵介(秋田公立美術大学)、アシスタント 1名
受講者数:32名(定員 10名)
マテリアル・ラボ:つくり方をつくることを通した発想や構想の方法
本講座は、様々な素材・材料を使って試行錯誤しながら10㎝角のキューブを各自がつくりあげることを通して、それぞれが扱う素材の素材感、テクスチャーから、デザインやアートの発想や構想の方法を体感するという内容である。
導入では、プロダクトデザインにおける世界の潮流について触れ、これまでの学生が授業で取り組んだキューブの制作例を紹介した。
受講者はあらかじめ制作に使用する材料、道具類を用意し、時には思い通りに加工できない素材を、視点を変えることで問題を解決させながら制作に取り組み、講師とアシスタントもリアルタイムで制作しながら、オリジナリティあふれるキューブを制作した。
プレゼンテーションでは、各自が制作のために選択した素材とその加工方法を共有し、「つくりかた」のアイディアを発表し合うことで自身では気づき得なかった視点に触れ合った。
10㎝角のボックスを生かしながら、キューブを作り上げることは、素材個々が持つ特性との相性も大いに影響するため、その都度生じる問題を解決していく必要がある。こういったプロセスの難しさと楽しさを体感できるような研修内容であった。
受講者アンケートの回答からは、本研修の軸となる「つくり方をつくる」という視点に触れることができたことが良かったと回答する参加者が多く見られた。
また、美術科の授業では、どうしてもつくり方に沿った授業の進め方となりがちであるが、つくり方自体を自身で開発し、身近な素材にアプローチを繰り返すことで、素材に対する理解が深まり、自ら問題解決を行うことにもつながるといった参加者の感想も多く得られた。
時間 | 内容 | 研修形態(方法) |
13:00〜13:15 | オリエンテーション、導入資料視聴 | PowerPoint |
13:15〜13:20 | 学生作品紹介 | リアルタイム |
13:20〜15:30 | 各自で制作 | リアルタイム |
15:30〜16:00 | プレゼンテーション(相互鑑賞) | リアルタイム |