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令和元年度 地区ブロック研修会レポート(関東・甲信越地区)高校芸術科書道(実施担当:東京学芸大学)

研修概要

日程:令和元年11月23日(土)~11月24日(日)
会場:東京学芸大学附属高等学校
講師:豊口和士(文化庁教科調査官)、荒井一浩(東京学芸大学附属高等学校)、木村則夫(神奈川県立藤沢西高等学校)、杉田昌也(埼玉県立杉戸高等学校)、平井宏美(千葉県立松戸馬橋高等学校)(アシスタントの人数:1名)
受講者数:9名(定員20名)

研修会の内容

高等学校書道担当教員等を対象とした関東・甲信越地区の地区ブロック研修会では、文化庁教科調査官の豊口和士氏、東京学芸大学教諭の荒井一浩氏、神奈川県立藤沢西高等学校副校長の木村則夫氏、埼玉県立杉戸高等学校教諭の杉田昌也氏、千葉県立松戸馬橋高等学校教諭の平井宏美氏を講師として、研修生は岩手県、福島県、栃木県、富山県、愛知県から合計9名の参加で実施された。

  • 1日目(23日)

〈公開授業参観〉

附属高等学校の荒井教諭が、漢字の書の鑑賞と表現の相互関連を図る鑑賞の授業を行い、参観した。初唐代の楷書の文字造形を生徒が主体的に考え、判断していく授業展開であった。鑑賞の視点を具体的に示していく内容であり、考えさせられる点が多いという声が聞かれた。

〈研究協議①〉

受講者から様々な意見が出された。書の鑑賞において、生徒は直感的に書風を捉える傾向があり、生徒が分析的に捉え、鑑賞の視点を生徒が気づくよう工夫されていたという意見があった。県内の鑑賞の授業とは異なる手法であり、有益であった。鑑賞の評価をどのように進めていくのか、それについての今後研究を深めていきたいという意見もあった。

〈研究協議②〉〈調査官による講話〉

教科調査官の豊口和士氏より、新学習指導要領における芸術科書道の改訂の要点と授業改善の視点について講義が行われた。

  • 2日目(24日)

〈鑑賞授業事例発表〉

東京、神奈川、千葉、埼玉の教員から、これまでの鑑賞教育についての取組について事例発表が行われた。思考・判断し、感じたことを言葉で表現する授業、学芸員による博学連携の授業、年間指導計画における鑑賞授業の積極的な位置づけ、対話を中心とした鑑賞授業など、それぞれが多様な鑑賞授業の取組を紹介した。それぞれの具体的な内容について活発な質疑応答が行われた。

〈調査官による指導・講評〉

豊口和士調査官から「学校教育における芸術教育の充実に向けて」「鑑賞教育の課題と今後の方向性、授業改善の視点」等の講義が行われた。
鑑賞教育の充実は、これからの書道教育の一つの柱であり、さらなる実践研究を推進していただきたいとの指導があった。
受講者からは、県に研修内容を幅広く周知していきたいという声も聞かれ好評であった。

 

実施スケジュール

  • 11月23日(土)

時間 内容 研修形態(方法)
10:00〜10:10 受付
10:10〜10:20 開会式
10:20〜12:00 公開授業参観 講義・演習
12:00〜12:45 昼食
12:45〜14:15 研究協議① 演習
14:15〜14:25 休憩
14:25〜15:30 研究協議②意見交換 演習
15:30〜16:20 教科調査官による講話 講義
16:20〜16:30 まとめ

 

  • 11月24日(日)

時間 内容 研修形態(方法)
10:00〜10:10 受付
10:10〜10:20 事務連絡
10:20〜12:30 鑑賞授業事例発表 講義・演習
12:30〜13:30 昼食
13:30〜15:00 研究協議 意見交換 演習
15:00〜15:10 休憩
15:10〜15:40 教科調査官による指導・講評 演習
15:40〜16:00 まとめ