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令和元年度 地区ブロック研修会レポート(東海・北陸地区)小学校図画工作(実施担当:金沢美術工芸大学)

研修概要

日程:令和2年2月13日(木)
会場:金沢美術工芸大学
講師:2名(他アシスタント 7名)
受講者数:20名(定員50名)

研修会の内容「図画工作科が育成する資質・能力と授業づくり」

1. 開会の挨拶

開会の挨拶を山崎学長が行った。その後、研修にあたっての事務連絡を行った。

2. 全体講義

岡田京子教科調査官に、新学習指導要領の趣旨を踏まえた図画工作科の意義・役割と今後の方向性の概略を講義していただき、参加者には今回の研修を受ける前提を確認してもらった。

3.演習

参加者は2グループに分かれ、それぞれ下記の表現編と鑑賞編の演習の両方を受けた。

表現編:高橋治希先生による「世界を繋げる窓を作ろう」

最初に30分程度、演習内容と先生自身の制作との関係、演習のねらいや制作方法について、黒板とモニターを使った解説があった。その後、参加者は教室の現実と自らの空想や想像を組み合わせて自分なりの「窓」を作り、それを教室の中の思い思いの場所に設置した。

2つのグループ共、制作に力が入り、振り返りの時間がなくなったため、全体の振り返りの前に、すべての作品が教室中に展示されたところで、表現編での鑑賞と振り返りを行った。

鑑賞編:渋谷拓先生による「触覚を手がかりとした鑑賞」

図画工作科の目標の、生活や社会の中の形や色などと豊かに関わる資質・能力のなかでも「学びに向かう力、人間性等」に焦点をあて、いわゆる「文化資源」がなくても、身の回りの「世界」が鑑賞の対象となりうること、「触覚(さわる)」も「世界」を経験し、その豊かさを味わうための一つの方法であることを実感した。

そのため、まず金沢美術工芸大学のギャラリーで、コレクション「平成の百工比照」を触って鑑賞する体験を行った。さらに、「視覚」を制限し、主に「触覚」を手がかりとした鑑賞を体験した。

○金沢美術工芸大学のギャラリーでのコレクション「平成の百工比照」体験

 

○「「手触り」で世界再発見!」

その後、ペアで授業への応用を検討してもらい、さらにグループ全体で共有した。

4.全体での振り返り

岡田先生に各演習の意義についてお話いただいた。表現編に関しては演習内容を図工の授業に応用するアイディアを話し合い、共有するなど、短時間ではあったが参加者同士が話し合う時間を持った。また、鑑賞編については新学習指導要領で述べられていることを確認し、今回の研修での体験の意味を振り返った。さらに、岡田先生には新学習指導要領で示された図工の評価の観点について、具体例を示していただきながら講義していただいた。

実施スケジュール

時間 内容 研修形態(方法)
9:00 〜9:25 受付
9:25〜9:35 開会挨拶(山崎学長)、事務連絡
9:35〜10:05 ①講義 講義
10:05〜10:10 移動
10:10〜12:20 ②演習  ※Aグループは「表現」、Bグループは「鑑賞」 演習
12:20〜13:00 昼食
13:00〜15:15 ②演習  ※Aグループは「鑑賞」、Bグループは「表現」 演習
15:20〜15:30 全体での演習「表現」の振り返り
15:30〜16:25 ③全体での振り返り 講義
16:25〜16:30(45) アンケート記入、閉会挨拶