このたび、サテライトギャラリーSA・KURAでは、石場文子の個展「permanent object / 永久オブジェクト」を開催します。

石場は愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画・版画領域を修了しました。写真を媒体に日常的な風景を取材し、そこに実際の面や線によって介入することで、鑑賞者の「見る」と「認識する」の間にズレを生じさせ、私たちの視覚認識のあり様へと注意を向ける作品を制作しています。近年の《study 2,3,4(and 1/ or 1)》ではモニターに映し出された画面は一見、写真（静止画）のように見えますが、コンマ数秒程度の映像をループ再生したもの、動きのない静物を一定時間撮影したもの、写真（静止画）を一定時間表示したものであり、すべてに「はじまり」と「おわり」があり、いずれも動画として時間をもっています。今回の展覧会では、今までの写真作品で扱っていた2次元と3次元という構造の中に「時間」という要素を組み込んだ構成になっています。

主催：愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学